風潮 その 1

昨日 旧友 白川隆三さんが福岡で小さなレーベル

リバーサイドスタジオを設立したことを書きました。

実を言うと、私は大変うれしいのです。(笑)


白川さんと私は1968年にCBSソニー(現ソニーミュージック

が会社を設立したときに、同時に入社した80名のうちの2人です。

白川さんと私は営業系、音楽制作系、音楽制作管理職、

ソフト系子会社立ち上げ と、ほとんど同時期に同じような仕事を

隣でやっていたという関係です。

そして会社を辞めたら、又 同じように小さなレーベルをやり始めました。

大きな会社でソコソコ偉くなって会社を引退すれば、

リスクのある仕事をはじめるなんてことを人は普通しないのですが

白川さんもはじめちゃったんです。(笑)


この季節になると来年の3月に卒業する予定の現大学3年生

の就職活動の相談をあちこちからされます。

もちろんその大学生の親と私が知り合いなので、 

『何か有益な助言をしてやって下さい』 と頼まれるのですが、

その親の期待に沿った助言がこの私にはできそうもありません。


そもそも私は大きな立派な歴史のある大会社に新入社員で

入った経験がありません。

大学を出て最初に入った広告代理店 読広 が一番大きくて300名ぐらいの会社でした。

ソニーミュージックに入った時はわずか80名でこれから先

どうなるのかもまったくわからなかったし

エピックソニーを始めた時は25名からのスタートだったし、

プレイステーションSCEのスタート時も多分30名ぐらいで

その他私が作った3社も10名ぐらいからスタートさせた経験から、

小さい会社に入って運よく会社が大きくなったら

先に入ったメリットで大きな顔ができるということが

頭にありますから、大きな立派な会社に入ることを

すすめないのです。(笑)

私に助言を求める親とか本人は大きくなった会社の

偉いさんになったことのある私の経歴から助言を求めに来るのでしょうが、

私は小さな会社に入って仕事を覚えなさいと力説しますから

すれ違ってしまいます。