多量のクスリはいかがなものか

私はものごころがついてから、内科の医院に頼ったことは一度しかありません。 1994年の2月頃、プレステ発売に向けて ソフト会社まわりをしている時期に、昼間に気温がやや高かったので、油断してオーバーを着ずに、蒲田のナムコさんに伺ったのですが、夕方 食事をしようということになり そのあと、店の外に出たら 気温が急激に下がり 雪になっていました。 冷たい風に立ち向かう為に、毛穴を閉じようと 体中の筋肉に力を込めて 雪が舞っている JR蒲田駅から東京駅に向かい 真夜中近くに家に帰りついたのですが、 その努力もさすがに効果なく 翌朝目が覚めた時には もう発熱していました。
まあ いつものように 熱が最高点迄上がるのを待って、アスピリンを飲み、水分を沢山とって 汗をかけば熱が下がるだろうとタカをくくっていたのですが、この時だけは 熱が7度5分くらいまでしか下がらず また ジワジワ熱が上がるのです。
もう一度同じことを繰り返して試しました。 熱を上げてからアスピリンを飲んで発汗させ 熱を下げようとしましたが、おもった程下がりません。 これで「いつもの発熱とはチョットちがうぞ!」ということが判明しました。
それで 病院の内科に生まれてはじめて行きました。
簡単な問診のあと、胸のレントゲンをとりました。
まあ、肺炎の疑いがあったのですから、これは妥当なところです。
しばらく 待合室で待った後、医師に呼ばれて行ってみたら、
医師 「レントゲンを見ると、肺炎かもしれないし、結核かもしれないから、結核の検査も受けてください。 しかし 結核の検査の結果は直ぐに出ないので、今日は肺炎と結核の両方のクスリを出しますから それを飲んでください。」
私 「チョット待って下さい。 肺炎の治療は緊急ですから、クスリは飲みますが、結核は それ程 緊急性がないでしょうから、クスリは結核と診断がついてからで いいんじゃないのですか?」
医師 「ムッ・・・・・・」
また 翌日行ってみたら、結核の疑いはなくなって 病気は肺炎と確定されました。 強く入院をススメられましたが、断って もらった肺炎の薬を飲んで、2日程で直してしまい、更に用心のために家で更に2日静かにして、職場に復帰しました。
それ迄に 抗生物質を使ったことがなかったので、はじめて使ったら 劇的な効果のあることがわかりました。
それにしても 病気が確定していないうちに 緊急性もないのに 多量のクスリを処方するお医者さんの治療はいかがなものか? と強く思ったのです。(笑)