学問のすすめ 2

ブログを長く休みました。 福沢諭吉の「学問にすすめ」にハマっていました。 
この10日程の間に、会う人ごとに「読め!読め!」と強く推薦しましたから、少なくとも20冊ぐらいは売れたと思います。(笑) 慶応大学出身者に「君は勿論読んでいるよな?」と質問すると、全員が「知ってはいるけど読んだことはない。」と答えが返ってきます。「何ということだ。 君が勉強していた大学の創立者が何の為に大学を作ったのかを これ程詳細に説明している本を読まずに 慶応大学の卒業生であると、よく恥じ入りもせずに言えるものだ。」などと大真面目に説教をしかねない程の勢いです。(笑) そういう私も 大隈重信がどんなつもりで早稲田大学を創立したか などということを書いた著書を1冊も読まずに卒業していますから、他人のことをとやかく言えませんが。(笑) 子供を慶応の幼稚舎から大学まで通わせた私の友人によれば、小学校の授業で「福沢諭吉先生の考えを詞にした歌(多分10番ぐらいまである長い歌)を子供が唱っていたなあ!」とのことなので、慶応が福沢諭吉をすっかり忘れているわけでもなさそうです。

私の会社の若いスタッフにも読むことを強要しましたが、明治5年の文章は現在の若者にはとても手強いようです。
私ですら「書を読まざるべからず」とか「言をのべざるべからず」といった二重否定が文章内に出てくると、ちょっと読書のスピードが落ちてしまいます。(笑)で 若者に読んでもらうなら現代語訳があるといいなあと思って探したら、やっぱりありました。
角川学芸出版角川ソフィア文庫 ビギナーズ日本の思想シリーズのなかに「佐藤きむ訳」があります。 勿論原本は「岩波文庫の青帯シリーズ」と「ワイド版岩波文庫」にあります。

学問のすゝめ (岩波文庫)

学問のすゝめ (岩波文庫)