ゆっくり動く時代 7

6回にわたって アメリカ制作のホームドラマの「団塊の世代」に与えた影響と その結果「大学紛争」を引き起こし、
更には「教養」に対する反乱というか 無視したという彼等の風潮を書き続けています。
このブログを書いていると、時々読んでくれた人が 感想をいってくれます。
団塊の世代」より 5〜6才若い人が「自分達の世代はTVを見始めたのが、小学校前からだったし、小学校6年生になったころには、社会がもっと豊かになっていたから、団塊の世代のような『アメリカ大好き!』にはならなかった。」という証言を得ました。
こんな話しをしていたときの時の彼の反応は「団塊の世代」に対し あからさまではないけれど やや シニカルな感じです。
「ウーン!」私の世代を「団塊の世代」が批判し、その「団塊の世代」を彼等より若い世代が 批判的に見るという図式ですから、いつの世も 若者から年長者は批判されるという、ごくあたりまえのことが 繰り返されています。(笑)
団塊の世代」が何となく 世の中が見えはじめた 小学校4年5年6年頃に見た「アメリカ制作のホームドラマ」を見た衝撃というのは とても大きかったのだろうけれど、同じ時期に同じ番組を見た 小学校低学年の子供は ただボンヤリ見ていたから、それ程の影響を受けなかったらしいし、年上の高校生以上は それを「バーチャルなドラマなんだから」と やや冷静に見ていたのだろうから、小学校低学年生と同じように「団塊の世代」が感じたほどの衝撃を受けなかったのだと思います。
ひとつの事象が出現したときに それをどういう風な感情や論理で 受け取るかは、それぞれによって違いますから、世代によっても異なるのは 当たり前のことではあります。
ただ私は アメリカ制作のホームドラマが「段階の世代」全体に与えた影響は、他と比べようもなく 広範囲で強かったと思っています。つづく