沖縄音楽の父と母はエイサーなのだ!!!

28日、日曜日の夕方、沖縄市ゴザ運動公園の第50回、''沖縄全島エイサーまつり''に行きました。

エイサーは最近ポピュラーになりましたから、どんなものかは、およそは知っていると思いますが、やはり見てみないと、その良さ、凄さはわからないでしょう。3年前の7月に私は沖縄に来ましたから、今年で4回目の夏とエイサーを経験しています。

初めての夏に、あちこちの公民館とか公園で、太鼓の音が聞こえるので『何ですか?』と質問したら、『エイサーの練習をしています。』という答えでした。エイサーは旧盆の最終日に御先祖に『来年も又来て下さいね。』という願いを込めて、祈り踊る儀式だそうです。路地から路地にその地区の青年団が、一晩中踊りながら回る儀式です。

この正式なお盆の儀式としてのエイサーも、地域毎に特色があるのですが、やはり一番は沖縄市エイサーのようです。

沖縄市のその中のまた小さな地区毎に、青年団エイサーを組織していますから、大通りで通りの左側から出てきたエイサーと、右側から出てきたエイサーがぶつからない様に調整するのが、大変なようです。勇壮で華麗ですが、荒々しくはありませんから、危険ではありません。

お盆の本来のエイサーが終わって、しばらくすると全島エイサーまつり が開かれます。宗教色はなくなって、全島のエイサーの競演ですから、他の地区の演舞を皆が楽しむわけです。今年50回目を迎えたのですが、私が見た過去3回とは比べ様の無い程盛り上がりました。

エイサーを見るたびに思うのですが、今時こんなに青年団がきちんと機能している県は、沖縄県しかないと思います。エイサーという伝統芸能を後輩に伝えるという使命が、青年団活動の中心にあるのが、その大きな理由でしょう。

沖縄の音楽が、盛んなのもこのエイサーを若いときに叩き込まれている事が、理由のひとつだと思います。マーチングバンドの沖縄の水準の高さも、エイサーの裏づけの結果だと思っています。

なんだか沖縄の全ての良さは、エイサーから発していると独断してしまいますが、それ程インパクがあるのです。どうぞ、来年夏、沖縄に来て、見て下さい。

エイサーが基本にある沖縄の音楽は、次々と新しいものを生み出しますよ。
見てて下さい!!!

昨日のブログにコメントを残してくれたシュウさんの疑問に関連して、私の考えている事を書きます。


シュウさんの記しているとおり、能動的な音楽好きという人達は、自分の好きな音楽を探す能力はありますが、今の日本には自分の好きな音楽を探すすべはありません。

つまり、手軽にその音楽がどこにあるのかがわからないのです。

mF247は、そういう能動的な音楽好きに手軽に新しい音楽を紹介したいと思っているのです。


でも、それはなにもマニアックな人のためだけではありません。

nJという人達が普通の人のために、こんな音楽がお勧めですよと、推薦する仕組みを持っています。


サマセットモームという作家がいました。

私の高校の頃大変はやっていて、英語の授業の副読本にモームの小説が使われていました。

でも、自分が訳してもモームが何を言っているかわからなかったので、(笑)  新潮社から出ていた、翻訳本を読みました。

それが面白かったので、他の本を何冊も読みました。

その中の一冊に、''月と六ペンス''という小説があります。

この小説は、有名な画家のゴーギャンの伝記をベースにして書かれた小説です。


その中で、主人公が次の様に告白しています。

『自分でもわかっていることとして、自分の眼は決して独創的な鑑識眼ではない。絵画に関する僕の知識は、実に貧弱きわまるもので、多くの場合、他人が指示してくれた跡を辿っていくよりほかはない。』

普通の人でも十分楽しめるようにと考えていますが、どんなもんでしょうか・・・?