2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

逝きし世の面影 その3

「逝きし世の面影」は14章から成立しています。 第一章は勿論 この本の全体のテーマを大きく呈示しています。 『文化は滅びないし、ある民族の特性も滅びはしない。 それはただ変容するだけだ。 滅びるのは文明である。 つまり歴史的個性としての生活総体…

逝きし世の面影 その2

幕末から明治時代にかけて来日し、「江戸文明」を体験した数多くの欧米人は その「江戸文明」と彼等の「西欧文明」とのあまりの違いに驚いて、その「見聞」を記録に残してくれました。 その欧米人の記録を整理し、再構築し 「逝きし世の面影」 という本を出…

逝きし世の面影 その1

徳川恒孝著「江戸の遺伝子」という本を前回紹介しました。 この本のなかで徳川氏が引用していた 渡辺京二著「逝きし世の面影」平凡ライブラリー が気になったので読みはじめたのですが、驚くべき立派な本だとわかりました。 600ページにも及ぶ大作なので …

江戸の遺伝子

徳川恒孝(とくがわ・つねなり)という方のお書きになった ご本があります。「江戸の遺伝子」PHP研究所 私が「江戸時代」のことを少し勉強しなければということで 購入した本のなかの一冊です。 著者の徳川恒孝氏は 徳川宗家第18代当主という方です。 …

フーチャリスト宣言

梅田望夫さん x 茂木健一郎さんの「フーチャリスト宣言」という新著がちくま新書から出ました。 不思議なもので「なぜか時代が見えてしまう。」という時期が人間の一生にはあるようです。 そういう時期に位置しているお二人の新刊は 内容なもちろん素晴らし…

江戸時代文化のはなし 3

「江戸時代を 社会経済が停滞していた暗い時代だった。」という誤った認識を私がしてしまった原因は、多分「TVの時代劇を 沢山見てしまったからだ。」ということを昨日書きました。 TV番組の映像を 何度も繰り返し見てしまうと、その映像がバーチャルで…

江戸時代文化のはなし 2

江戸時代に興味をもちはじめたのは、経済や社会が停滞していた江戸時代に どうして「文化」だけが発展したのだろうか、という疑問を解明すれば、「閉塞感のある現在の音楽業界の答えがみつかるかもしれない。」と思ったからです。 ・・で、高校生用の日本史…

江戸時代文化のはなし 1

4月16日を最後に しばらくグログを中断してしまいました。 「音楽の歴史は音量増大の歴史だ。」とか 「音楽の変化や進歩は技術の進歩と共にあったのだ。」とか 「音楽とコンピューターが結びつぃてから もう30年もたったのに、次の技術がでてこないから…