丸山ワクチンの入手方法

丸山ワクチンに関する問い合わせを たくさんいただいているので 順番におこたえします。

インターネットの時代ですから 検索すれば 丸山ワクチンのオフィシャル・サイトに簡単にアクセス出来ます。
そこに 必要な情報は載っています。 
にもかかわらず 私のところに問い合わせをしてくるのは オフィシャル・サイトの情報のほかにも 有益な情報があるのではないかと思われているのだと思います。
オフィシャル情報というのは 一般に良くできていて 注意深く読むと 必要なことは全部説明し尽くしているのですが やや素っ気ないものです。
読むほうは 先を急いで 読み飛ばしますから 必要なことが 頭に入らないことがあります。
説明側と 読者側のこの意識の差を埋めるには 適当な解説が必要なのかもしれません。
そんなわけで 出来るだけ わかりやすく 質問にお答えしようとおもいます。

一番多い質問は 「丸山ワクチンを手に入れるには どうすればいいのか?」という質問です。これにお答えします。

まず 丸山ワクチン・オフィシャルサイトにアクセスしてください。
そして 「目次 一般の方」をご覧ください。

最初に 「丸山ワクチンとは」という項目が表示されています。
この項目は じっくり読んでいただきたいのですが 今すぐ 丸山ワクチンを手にいれたいあなたにとって こんなものを読んでいる心の余裕がなければ 後で必ず読んでいただくことにして 飛ばして 次に進みましょう。

で、「治療をうけるには」の項目に進みます。
ここが 「丸山ワクチンを手に入れるには どうすればいいのか」の一番大事なところです。
丸山ワクチンの治療を受けるまでの流れ」という項目のタイトルがついていて 
「(1)治験を引き受けていただける医師をみつける。」と書いてあります。

「治験」という単語が出てきました。
この単語のことは前に説明しましたが、 丸山ワクチンは 厚労省から 有償治験薬という地位を与えられています。
つまり 「費用を患者負担で 実験治療をする薬」ということですから 実験治療の「注射」をしてくださるお医者さんを 見つけなければ ならないのです。
え・え・え・・・・・・丸山ワクチンは 飲み薬じゃないの?と言う人がいますが、残念なことに 注射薬なのです。
ですから 実験治療(冶験)を引き受けていただける医師を見つけ 丸山ワクチン
「注射」してもらわなければなりません。
そんなわけで 丸山ワクチン・オフィシャルサイトの説明文の「治験を引き受けていただける医師を見つける」という表現になります。

こういう表現をしているということは 「勘」のいいあなたなら ピンと来ると思うのですが 「治験を引き受けていただける医師を見つける」のが 大変難しいことを意味します。
とくに あなたが大きな病院に入院していたり これから入院しようとしていて その病院で丸山ワクチンを使ってほしいとお願いしても その希望がかなえられる可能性は とても低いのが現状だとおもいます。

病院が丸山ワクチンを使わないのは 厚労省が認可してない薬なので 保険医療の適用外ということになり 病院の収入にならないからです。
病院の収入にならない医療を患者に施すことは あり得ないわけで 病院から見れば 丸山ワクチンを使ってほしいと 患者に言われるのはとても迷惑なことです。  

大病院のお医者さんが 丸山ワクチンを使わないもう一つの理由は 丸山ワクチンを積極的に評価すると そのお医者さんは 医学界の主流から外されてしまうということが 1981年から現在まで30年続いているので 誰もそのような危険な薬を扱おうとしません。

1981年から かれこれ30年経っていますから その当時の医学界の主流のボスは 皆さん鬼籍に入っておられる筈ですから もう主流から干されるといった心配をする必要は無いと思うのですが 相変わらずお医者さんは 丸山ワクチンに係るのを怖がっています。

怖がる権威がすでに死んでいるのに 相変わらずその影におびえて 影響を受けてしまうという構造は それはそれで面白いので別の機会に論じてみたいと思いますが 今問題にしている 丸山ワクチンを使った治療をあなたが受けようとしたときに そう簡単に事が進まないことは おわかり頂けるとおもいます。

と言って あなたが 丸山ワクチンの治療を受けたくても 「治療を引き受けていただける医師を見つける」ことが不可能かといえば そんなことはありません。
簡単ではないけれど 方法はいくつもあります。
まず第一に 困難ではあるけれど 最もオーソドックスな方法を試してみましょう。

どんな大病院であっても 丸山ワクチンを使ってほしいと主治医に頼むと 「いいですよ」と言ってくれる医師がまれにはいます。
あなたが患者で その病院の治療メニューを受けていて さらに丸山ワクチンを使うのであれば その病院の収入になんら悪影響を与えませんから 「いいですよ。」と言ってもらえる可能性は あるのです。
ですから 思い切って 頼むのが 丸山ワクチンを使って治療を受ける 第一歩です。

もし断られたら 「なぜなのか?」と理由を聞いたほうがいいと思います。
病院経営の問題なのか、学会で睨まれるのが怖いからなのか、単に丸山ワクチンのことを 勉強してないだけなのか、などなどが 判りますからそれはそれで勉強になります。
今は どんな業界でも ユーザーの声を聞いて 自分たちのやり方を修正したり 反省したりすることが ごく当たり前になっているのに、 そういうことをしない業界が いくつか まだ残っています。
大病院の医師もそのうちのひとつですから 患者は まっとうな医師を育てるためにも しつこく 質問をしたほうがよいのです。(笑)
そうはいっても 患者と医者の関係は 圧倒的に医者のほうが強いのですから 医者の機嫌を損ねたくないという配慮が働くのは 自然なことで、 大病院で断られたら あきらめる他ありません。

それではどうすればいいのか という問題に移ります。

がんという病気は不思議な病気です。
がんには いろいろな種類があるのですが 多くのがんは ひとつの細胞が変化し始めてがんと診断されるまでに 10年以上 ときには 20年近くかかることも 稀ではありません。
言葉を換えて言えば 10年以上 20年近く がんという病気だったのに 気付かないだけだったともいえるのです。
検診やなにかのきっかけで がんが発見されて大騒ぎになりますが 気づかなければ まだしばらくは健康人として 普通の生活をおくっていたはずです。
発見されて そのまま ほっとく という大胆なひとも 稀にはいますが がんは進行しますから 普通は色々な治療を 試みます。
そうこうしているうちに 健康だと思っていた人も じょじょに がん患者らしくなります。(笑) 
がん患者が 自分は重篤ながん患者だと自覚できるのは 末期の更に末期になってということも めずらしくありません。 

がんの治療は そのがんの進行の程度によって それぞれに異なります。
一概には言えませんが  最近の治療は 入院の期間が とても短いのです。
がんが 早期の場合 手術は昔に比べて 普通は小手術になっています。
小さい手術は 患者の体に対するダメージが少ないので 入院期間は短くなります。 
がんが 末期の場合、 患者の延命の可能性が少ないのであれば むだな手術はしないという考え方になってきて 手術以外の 穏やかな方法を採用するようになってきています。
私の場合も 食道がん末期だったので 手術は無駄だという判断で 放射線化学療法という 手術に比べたらはるかに穏やかな方法を選び 成功しました。

抗がん剤の投与も昔は 大量に注入して 嘔吐したり 発熱したり 激しい悪寒があったりということもありましたから その副作用の後処置は 病院でなければ出来なかったので 入院は必須でしたが、 最近は 薬の使用法が かなり改善され 入院せずに 外来で対応してもらえる場合すらあります。

そんなわけで 以前は がんで入院すると 退院というのは 死亡退院を意味したのですが 今は 自宅で普通の生活をどれぐらい続けられるような治療ができるか という方向に 治療目的が変わってきているので 当面の治療がすめば 退院することができます。

とはいうものの がんの治療成績が急激に上昇しているということは 残念ながら ないようですが、今までの様な「無駄な治療」は お医者さんも 自粛するようになりました。
このことは がん患者にとっては 大朗報で、人生の終末期を 過激な治療を施され 苦しんで過ごすことは かなり 減ったようです。

それでは本題にもどります。

大病院で断られたら そのあと「丸山ワクチンの治験を引き受けていただける医師を見つける」のはどうすればいいのかを考えます。

最近のがん治療の変化に伴って がん患者の入院期間が短くなってきているという話をしました。
がんの疑いがあるとなると 近所のお医者さんは「大きな病院に行って 精密検査を受けてください。」と言います。
それで私たちは 大病院に行き そこでみてくれたお医者さんを 自分の主治医であると決め込んでしまい、近所のお医者さんの存在を 忘れてしまいます。

大病院のお医者さんだったら どのお医者さんでも わたし達のがん治療を すっかりお任せしても大丈夫かといえば そんなことはないわけで、 それだからこそ 最近では セカンドオピニオンをとることを 大病院が 嫌がらないどころか 勧めるようになってきているのです。
でも 今まで 私たちは なぜか がんという病気にかかると 大病院で面倒を見てくれているお医者さんを 「絶対に変えることのできない権威のある主治医である。」と決めてしまって その主治医に忠誠を誓い 他のお医者さんのところには行かない、浮気をしない、といった態度をそのお医者さんに示してしまいます。

でもセカンドオピニオンを求めるということは 私たちが 必ずしも今の主治医を唯一無二であるとは思わなくなってきていることの証拠です。
大病院に長期間入院していると そこの主治医に依存する気持ちが強くなるし 実際 頼らざるを得ないのですが、入院期間が短くなって 大病院の外で生活することがふえてくると 大病院の主治医に依存する気持ちは徐々に薄くなり 自宅の近所のお医者さんの存在を思いだします。
つまり 自宅の近所のお医者さんは あなたにとって大事な もう一人の主治医なのです。

もう お分かりですよね。
大病院の主治医が 丸山ワクチンの治験を引き受けてくれないのなら 近所のもう一人の主治医に 治験を引き受けてもらえばいいのです。
私たちは あまり自覚をしていませんが 何人もの主治医をもっています。
かぜをひいたな と思えば内科のお医者さん、皮膚に問題があれば皮膚科のお医者さん といった具合にそのつど専門の主治医に見てもらっています。
主治医は何人いてもよいのです。
丸山ワクチンを使ってみたいのなら 大病院で断られたとしても 自宅の近所の医院をこまめに調べて 丸山ワクチンの治験を引き受けてくれる医師を見つけ 主治医になってもらいましょう。

検診でがんが発見されると パニックになり 大病院に駆け込んで そこのお医者さんの言いなりになってしまいがちですが どのような治療を受けたいのかを 決めるのは患者本人のあなたです。
丸山ワクチンで治療をしたいのであれば 丸山ワクチンの治験を引き受けてくれる医師に主治医になってもらってください。

さて ここまでで いったん 復習をしましょう。
まず 「丸山ワクチン・オフィシャルサイト」を見てください。
次に 「目次一般の方」に進んでください。
次に 「治療を受けるには」を見てください。

「治療を引き受けていただける医師を見つける」 というタイトルの項目を改めてよんでください。

「第一に、丸山ワクチンによる「治験」を引き受けていただける医師(担当医師)をみつけてください。患者さんの病状を最もよく把握している主治医におねがいするのがよいでしょう。ただし、週3回注射に通わなければなりませんので、近所にかかりつけの医師(ホームドクター)がいればその医師に相談するほうが便利な場合もあります。」
と あります。
この文章をよく読んで頂ければ 大病院の医師に断られた後 どうすれば良いのかを 示唆していますから 判る人は判るでしょうが 判らない方のために 長い解説をつけました。
解説が下手で かえってわからなくなったといわれるのを 恐れます。