梅田望夫「知の世界の秩序」再編へ1

梅田望夫さんの「ウェブ進化論」を続けます。


『序章「知の世界の秩序」再編へ』から抜粋しながら引用します。


バブル崩壊と共に終了した第1次インターネット・ブーム時の結論は
「普通の人が何かを表現したって誰にも届かない」だった。
でもそれは、玉石混交の厖大なコンテンツから「玉」を瞬時に
選び出す技術が、当時はまだほとんど存在していなかったからである。
そこに圧倒的な技術革新が起きたために、局面は一気に動いた。
「何かを表現すれば、それを必要とする誰かにきっと届くはず」
という希望に変わろうとしている。
技術革新の主役はグーグル(Google)というシリコンバレーの会社だ。
グーグルって検索エンジンを無償提供している会社でしょ・・・。
一般的な認識はそんなものかもしれないが
その本質は「すべての言語におけるすべての言葉の組み合わせに対して、
それらに最も適した情報を対応させる」ことである。
グーグルはこの検索エンジンを手始めに、
「知の世界の秩序」の再編成を目論んでいると考えればいい。
グーグルの登場は世界中のIT関係者を刺激した。
「増殖する地球上の厖大な情報をすべて整理し尽くす」
という領域についての研究、技術開発、ビジネス創造が
今や大変な勢いで行われるようになった。』


フゥーッ!ここまで読んできて止まってしまっています。
私は、何気なく毎日PCからインターネットにつながって色々な情報を手に入れたり、
情報を発信したりしています。でも、インターネットの「あちら側」では
グーグルをはじめとするIT関係者が、「地球上の厖大な
情報をすべて整理し尽くすゾ」というとんでもない大きな目的に向かって研究、開発を
続けていることをこの本で知りました。
そして、そうなった時の世の中の変化をアレコレ想像しはじめると
時間を費やしてしまって本をサラッと読み進むことができなくなります。
私のブログを読んで下さってる方は、大部分が音楽業界の人達だと
思うのですが、多分私のようには想像すらなさらないでしょう。
とすれば、私のブログはしばらく面白くないかもしれません。
私は「地球上の厖大な情報を整理し尽くす」という「テーマ」
を追求している「ウェブ進化論」をしばらく熱狂的に
追っかけようと思っています。