「麗蘭」 のコンサートは音が聴こえなくなった

mF247がスタートしました。はじめてみたら 色々な問題のあることが分かってきました。
お客さんが トップページに飛び込んでくると「総合チャートベスト10」を目にすることができます。
でも「mF247の全ての楽曲が無料ダウンロードサービスです」ということが どこにも表示されていません。
自分自身の「想い」が強すぎて、それをお客さんに押し付けています。
お客さんはあきれて 他のサイトに移っていってしまうでしょう。
「イケネー、マズイ、直さなきゃ!」
まわりを見渡しても誰もいません。
皆んな 家で「グーグー寝ている筈」
てな訳で、チョッとした直しに3日もかかりました。
諸問題は、ボチボチ時間をかけて改良していくしかありません。

そんなチョット憂鬱な気分で 渋谷のAXに向かいました。
麗蘭のコンサートです。
麗蘭は10年以上前の 91年に元古井戸、当時 RCサクセション仲井戸麗市
当時ストリートスライダースの土屋公平の2人が組んで アルバムを1枚出しました。
そのあとは 特別目立った活動はしていませんでしたが、
それでも毎年京都の礫礫で地味に年末にライブをやっていました。
ですから 京阪の音楽ファンのなかには「麗蘭」はしっかり根付いています。
昨年13年ぶりに2枚目のアルバムを出しました。
それ以来少しずつライブの数が増えています。
コンサートは2人がブルースをどれ程好きなのか ニューオリンズのブルースの先達をどれ程尊敬しているのか
ということを柱として ファンキーな熱気に包まれて進行しました。
コンサートの後半に入り 2枚目のアルバムから タイトル曲「SOSが鳴っている」が演奏されて盛り上がった後
仲井戸麗市が 「ボブディランの『時代は変わる』からインスパイアーされて作った曲です。」というMCの後 演奏した曲は大変な曲でした。
ロックの基本的なコードの上に
今年一年の間に日本と世界で起こった不幸な事件、災害、テロ等の事実を
新聞の見出しのように 短く簡潔に
「ロンドン 地下鉄テロ 死者40人」
パキスタン 大地震 死者5万人」
「広島 少女刺殺」
・・・・・と歌ったあと
「時代は変わる」と続けます。
そして 又 事件 災害 テロの事実を
時には激しく、時には冷静に、時には悲しみを込めたバックの演奏がされる一方で
本人の言葉を全く入れずに 次々と起こったことをデータを読むように歌い続けました。
日頃私は新聞を読みTVのニュースをみていて その起こったことを知っていますが、
不幸に出会った人のことにまで「おもい」が及んでいません。
こんなに多くの不幸が世界中で たった一年の間に起こったことをイヤでも思い出させてくれました。
聴いているうちに不幸に出会った人とその家族や恋人や友人達の悲しみが
自分のことのように胸にしみてきて ウロタエました。
だんだん音楽が聴こえなくなります。
何故か涙があふれてきます。
気が付いたら演奏が終わっていました。
この曲は何分だったのだろう。
15分? 20分? それ程長い曲でした。
それ程この世界に理不尽な多くの事件 災害 テロがあったのです。
曲が終わって静かに拍手がはじまり、段々その拍手が大きくなっていきました。
ライブで音楽に影響されて 音楽が聴こえなくなってしまうという経験をはじめてしました。
このあと 「GET BACK」
そして最後に「ロックンロールトナイト」で「麗蘭」は
このひどい世界を生きていく決意を「麗蘭」らしく やさしく演奏で表現して本編が終わりました。
「時代は悪い方に変わっている」のだろうか?
余りに大きな宿題を麗蘭から私に渡された気分です。
この凄いライブと音楽の力を私の文章力ではお伝えできないのが残念です。