ブロードバンドは新しい作品を世の中に出す意欲をかきたてる!!

楽天・TBS株大量取得』

という見出しが朝刊に一面に大きく載っています。

ライブドア / フジテレビ』 『村上ファンド / TBS』 『楽天 / TBS』 と毎日、毎日、地上波TV局が持っている(?)コンテンツの獲得競争が激化しています。

8月に私がブログを始めた頃は、新聞の紙面には ''iTunes Music Store'' を中心とした、音楽配信の記事が毎日取り上げられていたのですが、わずか70日で動画配信に主役の座は移りました。


音楽配信のほうは少し落ち着いてきて、今日の日経新聞の夕刊には 『音楽配信決戦の序曲』 という各社の競争を解説記事にまとめているし、同じく今日の朝日新聞夕刊文化面には 『揺れる旧秩序・著作権新時代・音楽編』 という、3日連続掲載の、解説記事最終回が出ています。

動画の配信はようやくここに来て、環境が整ってビジネスになることが見えてきたので、一気に地上波TV局との関係を持とうとIT系各社が殺到しています。

一方、音楽業界はデジタルの進歩が携帯電話の着メロから着歌、着歌フル、PC、iPod、と段階的に進化しながら、学習している効果で、業界外との対立よりむしろ、業界内での新秩序をいかに作るかという方向に既に議論は移っています。(遅いとは思いますが。)


メジャーレコード会社の地位が、相対的に弱まったのは、ビニールのレコード工場をメジャーレコード会社が独占的に所有していたのに、CDに媒体(メディア)が移行して、レコード会社以外のCD工場が世界中に出てきてからです。

インディーズの発展はCDという媒体(メディア)の出現を抜きには考えられません。

動画の媒体(メディア)は(映画、VHS、DVD等はあったにしろ)即時性と応範囲にカバーするという点で、地上波TVという媒体(メディア)が長らく、その地位を独占していましたが、ここに来てブロードバンドが実現して、地上波TVの地位が一気に揺らいでいます。


とりあえず、実現したブロードバンド環境に合わせて、コンテンツを用意しなければならないIT系各社も大変でしょうが 『AOL/タイムワーナー』 の衝撃もつい最近のことだったのに、もう皆さん覚えていません。


新しいインターネット/ブロードバンドの環境は新しいコンテンツを作る人にチャンスを与えるのだと思います。

作りたいテーマがあり、作る技量があれば、制約が少なく、完成させて、見てもらう、聞いてもらえる、環境ができたことに、本当の意味があるのだと思います。


やはり私の関心事は新聞でいえば、一面ではなくて、文化面のほうにあるのかもしれません。