一夜に2つのコンサート

東京フィルの定期公演に行きました。

今、世界でもっとも人気の高い指揮者の1人、チョン・ミョンフン指揮で、前半がブラームス・ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲を庄司紗矢香さんのヴァイオリン、ユ・ボンインさんのチェロで演奏し、後半はブラームス交響曲第一番というプログラムでした。

前にも書きましたが、指揮者チョン・ミョンフンさんは、東京フィルにものすごく力を入れて、何とか世界レベルのオーケストラに育てようとしています。その成果が実ったという感じの、圧倒的な感動を聴衆に与える演奏でした。

東京フィルは、このあとアジアツアーに出かけます。11月3日と4日が上海で開催される、上海国際芸術祭に参加し、そのあと韓国で5公演して、11月18日に今回のツアーの最後を東京公演で、締めくくるという予定です。

東京フィルの定期公演の素晴らしい演奏で、興奮冷めやらぬまま、地下鉄大江戸線に乗って、初台から六本木に移動しました。

六本木スイート・ベイジルで、大江千里さんのジャズライブに、顔を出そうというのです。

大江戸線は地下深くを走っているので、ホームに降りるのも 地上に出るのにも、えらく長くて、あまり好きになれません。

といいつつも、無事9時半のライブスタートにギリギリ間に合いました。

千里さんはベテランですから、彼のライブはいつも全く安心して見ているのですが、今回のようにジャズテイストのライブは私は初めてです。

アノトリオを組んで、ジャズをやっているなんてことを知らなかったんです。

彼は3歳ぐらいからピアノを習い始めたはずですから、ピアノとの付き合いは長いのです。

もうすっかりジャズピアニストになっていましたが、通常のコンサートの時よりは緊張しているように見え、その集中力が客にも伝わって、素晴らしいステージになりました。

このステージで私は大発見をしました。

Someday my prince will come という曲を昔マイルスデイビスのレコードで聴いて以来、大好きだったのですが、この曲はディズニーの 『白雪姫』 の中の曲だったんですね。私はマイルスのオリジナルだと勘違いしていました。

というわけで、一夜で2つのタイプの違うコンサートをはしごしました。

こんな楽しい夜というのもめったにありません。


P.S 昨日のブログで ''BBQ'' と本来書くところを ''BQ'' と書いてしまいました。私の沖縄のスタッフにも注意を受けました。