自由と規律 その2

昨日からの続きです。

ラグビー部に入部して練習に参加してみると、その厳しい練習についていけないことが
すぐわかりました。
中学時代に部活をしていなかったので、それ迄の人生のなかで 14秒以上走り続けるという
経験が皆無だったのです。
小学校 中学校の運動会で100m競争で走ったことが唯一の経験でした。
それが突然“走れ!走れ!”ですから どうにもなりません。
その上に走りながらボールをパスしなければならないし、ボールを蹴らなくてはいけないし
タックルもしなければなりません。
練習時間2時間半から3時間近く、地獄のような時間をすごしました。
同期の13名は基本的に運動能力が高かったので、私のように苦労をしたわけではありません。
私と組む練習では 私のスピードにあわせるので 私は全力で必死に走っているのに
彼等は7分の力で走るので休めるのです。
練習が終わって家に帰ると くたくたで食事を終わるとそのまま寝てしまいました。
当然勉強をする時間がありませんから 成績は急降下しました。
クラス担任の教師が 私を呼んで「ラグビーを止めろ」とキツク命じました。
私は池田潔「自由と規律」を読んでいたので その中のエピソードを思い出しました。
池田潔の同級生の1人にピアノを熱心に練習する人がいて (音楽はリーススクールでは正式課目でした)
数学の成績が悪くなったので ピアノの練習を止めるようにと教師から指導を受けたら
「数学の成績が悪いのは認めます。努力しなければいけないと思います。しかしながらピアノの練習は
学校が認めている正式課目ですから これを止めろというのは承服できません。」
と堂々と反論し 教師も「それはもっともである。」と答えてこの件が落着したというエピソードです。
「自由と規律」を読んで 深く影響された直後ですから 早速同じ論法を使ってみました。(笑)
「成績の悪いのは認めます。努力しなければいけないと思います。
しかしながらラグビーという部活は学校が正式に認めているのですからそれを止めろというのは承服できません。」
想定では クラス担任が「それはもっともである。」と答えることになる筈だったのですが、
思ってもみなかった答えが帰ってきました。
「お前は生意気だ。私の指導に逆らうことは許さん。」
こんなことから 純粋な少年はぐれるのです。(笑)
まあ私の場合は 度胸がなかったので真正不良にはならなかったのですが 
その後卒業する迄 この教師と対立が続きました。(笑)



PS:“匿名”さん ご指摘ありがとうございます。“おいおい!”さん “なかたさん”にも
私のミスについての警告をいただきお礼申し上げます。
遅くなりましたが訂正しました。
私の祖父はプロテスタント系の牧師だったので プロテスタントとプロテクトを間違えたとあっては
そう遠くない将来 あの世に私が行った時 祖父におこられます。(笑)
大変失礼しました。重ねて感謝致します。