文部省初等中等教育局

『大検』 を受けようと思い立ったのは高2の秋です。

調べてみると 『大検』 の受験申込みはその翌年の春。

試験は8月ということがわかりました。

準備といっても特別にすることなんかあるわけじゃありません。


翌年の春に、いよいよ申し込むということになった時

若干不安になりました。

高校卒業の資格をとるわけですから

8月の試験で全科目で一気に合格点をとらねばなりません。

私の弱点は数学でした。

当時の数学の高校での履修は

高1 高2 の2年間で数1 (代数1) 数2 (代数 2 ) 

幾何の3科目を終了し、

高3で微分積分を履修することになっていました。

その数学4科目のなかから2科目を選び合格点を

とらなければなりません。

この数学2科目が不安の種です。

色々考えているうちに 『そうだ2年迄はとにかく

単位がもらえているのだから 既に履修している学科は受験しなくていい筈だ』と気付きました。

こういう場合はどうすればいいのだろうか?

『大検』 の手引書には何も出ていません。

しょうがないので霞ヶ関文部省に調べに行きました。

今もある古い建物に入って担当の部署を探しました。

初等中等教育中等教育大学入学資格検定係が

目指す部署です。

その部署にたどり着くと、対応してくたのは

40歳前後の女性係官でした。


丸山 『高校で2年迄在籍して単位は取れています。

    残りの必要科目だけを受験したいのですが

    どうすればいいのですか?』


係官 『中退ですね?』


丸山 『いえ まだ通っています。』


係官 『ハア〜? それなら卒業できるんでしょ?』


丸山 『できないと思うんです。』


係官 『?』


まあこの様な回答があって

中退していればそれ迄の単位は免除になるが

在学していれば、その単位は使えない。

中卒の資格で全科目を取らなければならない。

ということがわかったのです。