沖縄の空

那覇空港を出て 左に 那覇港と軍港を見ながら 明治橋を渡ると 那覇市の中心部に入ります。
国道58号線は この明治橋を起点にしていて、それから北に約120キロ(?)続いています。
沖縄本島というのは 皆さんが想像しているより はるかに大きい島です。
で、この58号線は 那覇市中心部をぬけるとすぐに 沖縄県の離島と本島を結ぶ フェリー用の港、泊(とまり)港を左に見ます。
このあたりから58号線は やや登り坂になり 登りきったあたり右側奥に 旧米軍基地跡を整備してできた「新都心」といわれている 「おもろまち」があります。
登りきった58号線は 天久(あめく)に向かった下り坂に入り、その下り坂を下りきったところで、那覇新港と首里とを結ぶ環状2号線にぶつかるのですが、それを避けようと 58号線は坂の途中から 環状2号線をまたぐ立体交差橋に入ります。
立体交差橋に向かう導入部は かなりな急坂ですから その登り坂にかかると 車の後部座席から見るフロントガラスの景色が 突然、空だけになってしまいます。 空だけしか見えない時間は、わずか4秒か5秒という ほんの一瞬のことです。
フロントグラスいっぱいに晴れている日は完璧な青空を見ることができます。青空なんだけれどモクモクと荒々しい白い雲が見えたり、曇る日もあったり、雨雲がビッシリ見えたりと、日によって空の姿は毎回 違うのですが、車の後部座席から前方をみていると、下り坂の間は 道路しか見えないのに、それが急に登り坂にかかると、空しか見えなくなるという 突然の変化に 息が止まる程の衝撃を受けます。

私が沖縄で最も好きな景色のポイントはここなのです。