沖縄 久高島

「沖縄話し」が続きます。
6日の日曜日は 沖縄はお盆の入りで ご先祖を自分の家に迎える 「ウンケー」 という日でした。
夜に入ると ブロックというか 町内ごとに結成されている青年団が 「エイサー」 という全国的に有名になった音楽と踊りを組み合わせた 伝統演舞を 大通りから 町内の道々の 広い範囲で踊りながら練り歩きます。
沖縄のお盆は 旧暦で行われます。 (ちょうど旧暦については 「ほぼ日刊イトイ新聞」 で新連載が始まりましたから、これを参照してください。 ) 旧暦7月13、14、15日の3日間で 13日の「ウンケー」でご先祖をお迎えし、15日の 「ウークイ」 でご先祖をお送りするための 伝統の音楽と踊りが「エイサー」です。
エイサーを経験するのは 今年で4回目なのですが いまだにエイサーの 本当の意味と作法が私には良くわかっていません。地元の人達に質問するのですが、答えはバラバラなのです。
私達は身の回りのことを何となく知っているような気がして、それ以上深く知ろうともせずに生活していますが、本当は何も知らずに 伝統を子供達に伝えもしないで、いずれ死んでしまいます。これって「まずい」ですよね。(笑)
そんな反省をしながら 14日の早朝 那覇空港の本屋に立ち寄ったら 「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」 比嘉康雄(ひがやすお)著 集英社を見つけました。
久高島(くだかじま)は沖縄本島の東 約6KMに位置する小さな小島(人口300人弱)ですが、沖縄本島琉球王朝の本拠地として発展し、その後 薩摩の支配があり、明治以降の日本政府の影響を強く受け、激しく変化したのに この小島は なぜかいまだに 古代の祭祀の形が残っていることで有名です。
著者の比嘉康雄さんは ていねいに 25年かけて久高島の祭祀を記録して この本にまとめているのですが これを読むと沖縄の人達の伝統とか考え方のもとがわかります。
ですから「エイサー」の意味もわかるように なるかもしれません。

日本人の魂の原郷 沖縄久高島 (集英社新書)

日本人の魂の原郷 沖縄久高島 (集英社新書)