日本人の魂の原郷

「日本人の魂の原郷、沖縄久高島」比嘉康雄著 集英社新書 を紹介しました。
この本を先週、沖縄発羽田着の飛行機の中で読んで 面白かったので 紹介したのです。

先ず 前書きから紹介します。

久高島は、少なくとも私が集中的に通っていた1980年代の中頃までは、守護神である「母たちの神」の祭祀が最もよく継承され、生活の中に息づいていていたのである。 その祭祀の中で、島の創世、神々の由来などの島の歴史や、あの世とこの世、太陽と月、昼と夜の意味など、島人の宇宙観、それに死生観が表現されていた。
人々は、魂の不滅を信じ、魂の帰る場所、そして再生する場所を海の彼方のニラーハラーに想定し、そこから守護力をもって島の聖域にたちかえる母神の存在に守護をたのんでいる。 この「母たちの神」は<生む><育てる><守る>という母性の有り様の中で形成された、つまり、内発的、自然的で、生命に対する慈しみがベースになっている<やさしい神>である。 この久高島の祭祀世界を深く見ているなかで、私は、母性原理の神のもつ根本的な意味を考えさせられることになった。

まあ、この引用を唐突に読まされても、何のことかわからないでしょう。(笑)

ただ私が、この本を読んで「アレ!」とか「ウーン」とか妙に納得できる部分があって、こういう感じ方というのは、私だけではないのではないかと思うのです。
それで これからしばらくの間、この本について毎日考えていることを書こうと思います。
お付き合いください。