グローバル 対 ローカル その2

烏賀陽弘道さんから早速コメントを頂きました。

ちょっとやりにくいな〜。

烏賀陽さんの著書から、私に都合のいいところを勝手に引用させて頂こうと思っていたので・・・。(笑)

『おい お前、''我田引水''が過ぎるぞ。』と言われそうです。(笑)

とは言うものの、烏賀陽さんの本の一番最後は、次の文で結論付けています。

CDが売れなくなったことについて、『外部の敵』を非難することには熱心だが『自分達が送り出す楽曲は、今のままでいいのか』という真剣な議論や検討の声が聞こえてこないのだ。そういう反省がないまま『外部の敵潰し』ばかりを続ければ、リスナーの反感を買うだけの結果に終わりかねない。そろそろ『タイアップなどなくとも、人々の心に響くうたをつくろう』というごく単純明快な『製品内競争』が始まってもいいころではないだろうか。

さらにあとがきで、烏賀陽さんは次のようなことを言っています。

『音楽は世界言語』『音楽は文化差を超える』。そんな言説も、なるほどその通りかもしれないと思う。だが、日本のポピュラー音楽はそうではない。世界の中で、この日本列島の内側だけで孤立している。強調しておくが、これは良い悪いの問題ではない。この孤立性こそが、日本のポピュラー音楽の個性であり、ひいては日本文化の特性でもあるのではないか?・・・・・・・
   
・・・・・・・英米のポピュラー音楽がグローバル・カルチャーなら、日本のそれはローカル・カルチャーという反対の極にいる。だから『Jポップって、一体何なんだ?』という問いを突き詰めることは、私にとっては『ローカルとは何か』『ローカルである日本文化とは何か』『そういう文化に生きる日本人とは何か』『その日本人である自分とは何者か』を考えることに等しい。

本を読んだり、人の話を聞いたりする時、自分の考えに近いか、自分が潜在的に考えていたことを、自分にかわって見事に言語化してくれた時に、大変うれしくなるものです。烏賀陽さんの本もそのひとつです。

以下次回・・・