女を口説けない理由(わけ)

3日、文化の日は、一日中家に居て、買ったまま、たまっていた本を読んでいました。

『何でこの頃、本がたまっちゃうんだろう?』 と気になりました。


目が悪くなったので、読むスピードが落ちたのかなとも思うのですが、それが主な理由でもなさそうです。

年をとったので、理解力が落ちたのかなとも思うのですが、それは認めたくありません。(苦笑)


そんなことを考えながら、又、本に戻って読み始めて気が付きました。本の読み方が変わっていたのです。


敗戦後、世の中が少し落ち着いた昭和30年代に、 『文学全集ブーム』 というのがありました。最初が 『新潮社版 世界文学大全集』 だと思います。

その文学全集を母が購入申し込みをしたので、毎月2冊 or 3冊ずつぐらい家に配本されました。それを中学、高校生の時、片っ端から読んだのです。


既に評価の定まった、世界の大作家が心血を注いで書いた小説です、 『良いに決まっている』 と同時に、 『真実だ』 と思いましたから、最初から ''丸のみ'' 状態で読みました。


''主役の男と女がいる、その二人はお互いに好きになる。'' ここまでは中学、高校生でもわかるのですが、その先になると、もうわかりません。(笑)

''男は女の気をひくために、いろいろな策略を考える。女もそれに気付いているのに、わかっていないふりをする。''

というケースもあるし、その逆もあるじゃないですか。


私は高校を卒業する頃まで、ホルモン活動が低かったのか(笑)、 かなり ''オクテ'' といわれていたし、自分でもそう思ってました。でも、小説だけは同級生の誰よりも読んでいたので、知識だけはありました。 『恋愛というのはややこしいものだ。』 と16歳にして確信してしまったのです。


百数十冊にもなる大全集の中に ''男女関係の多様なケース'' がぎっしり詰まっていて、それが頭の中にいっぱい移植されたのですから、その後の私の青春は悲惨なことになりました。(笑)


今、女子を口説けない男子が多いのですが、 『TVゲーム』 の恋愛シュミレーションをやり過ぎているからかもしれません。

小説を読み過ぎるのと、TVゲームの恋愛シュミレーションをし過ぎるのとは、どちらも男女関係に慎重になってしまうという副作用があるのです。(笑)


以下次回