本の読み方が変わった理由

昨日、 『本の読み方が変わっていたのです』 と書きながら、いつものように話は脇に大きくそれました。(笑)


本筋に戻ります。


大学を出る頃まで、定評のある本、評価の定まった本を読んで、先人が達した知識の世界に近付く為に努力しようとしたのですが、頭が悪いのか書いてあることを理解できない本が大部分でした。
時代は60年代安保の後、学生運動が盛んで、左翼思想が流行り、反体制反権威で、70年全共闘の時代に流れ込みます。


しかし、社会科学系の本を読んでも、岩沢書店 『世界』 を読んでも、中央公論社 『思想の科学』 を読んでもチンプンカンプンでした。


結局、学生運動に背を向けて、小説に戻ってしまいました。そして、興味は映画に向かい、音楽に向かったのです。


その後も社会科学系の本を読もうとする時、何とか ''丸ごと'' 理解しようとしていつも挫折するんです。


それで最終的に、 『私が理解できない文章を書く人は、本当は自分で消化できていないのを、ごまかそうとしているから、わからない文章になっている。』 ということにして、自分に折り合いをつけました。


こうなると、わかりにくい文章に出会えば、 『この著者は、自分でわかっていないのだから、読む必要なし』 即、却下。

面白ければ、(わかりやすければ) どんどん読み進むわけですから、スピードはあがります。(笑)


現在、私は自分にとって全く新しい領域で仕事を始めました。

直感でスタートしたのですから、本当のところは何もわかっちゃいないのです。


そんな中で、ブログを始めたら、皆さんから 『こんな本があるよ』 と参考になる本を、多数、紹介していただきました。

それを読むと、 『私がしようとしていることは、こういうことなのか!!??』 という発見が随所にあるので、その都度考え込むのです。


『本の読み方が変わった』 というのはこういうことなのです。