日本のポップスをビジネスにした、渡辺晋、美佐さん その.2

8時を過ぎる頃から、お客さんは少しずつ帰りはじめました。

余りに多くの人がいたので、ステージで何が行われているか分からなかったという事を3日前に書きました。そのうえに、右の人に挨拶、左の人と少ししゃべり、等々、パーティー外交をしてたのですからなおさらです。(笑)

お客さんが減って来たので耳にPAの音が聴こえはじめました。挨拶も一通り済んだので、目もステージに集中できる様になりました。

ステージでは日本のポップスの歴史が再現されていました。

ステージを見ていると、私達音楽業界人が今あるのは渡辺晋、美佐の創ったインフラのうえにあるのだなぁとつくづく感じるのです。でもそのような事に気付かずにお客は続々と帰っていきました。

にもかかわらず、ステージはますます白熱し、内田裕也さんで長い本編は締めくくられました。

そのあと日野皓正さんの哀愁を帯びた特別演奏があり、それは故渡辺晋さんに捧げられたレクイエムのようでした。

パーティーの最後に渡辺美佐さんが謝恩の言葉を述べられました。
一言、一言に歴史が感じられ、スピーチの節目毎に、お客さんから大きな大きな拍手が何回も送られました。「渡辺プロダクション創立50周年記念謝恩パーティー」の本当の素晴らしいところは、実は後半の1時間余りのパートだったのです。

途中で帰ってしまった皆さん、残念でした!本当に価値のあるものを、あなたは見逃したのです。


続く