TBSがイラク化する恐れがある

昨日の続き、


・・・10月16日の私のブログに 『会社は誰のものか』 という題のなかで、『楽天 / TBS』について書きました。

楽天の意図通りに、TBSとの経営統合が成功したとしても、TBS社員のモラルが今迄以上に上がるのだろうか? イラクのように抵抗が泥沼化しないのだろうか?』 それを見物させてもらいますと書きました。

この2日の間に記したように、放送局が制作する番組というのは、実はTBS印がついていても、フジTV印がついていても、実は数多くの著作権者の権利の集合体で、放送の時だけに、実体として機能するのですが、それ以外の用途の時には、蜃気楼の様に、実体が消えてしまうという性格があります。

楽天経営統合に成功したとして、TBSの社員が表面的には従うとしても、その番組のTBS以外の著作権の権利者が、簡単に番組をブロードバンド配信にのせることに同意するかどうかは、まったく別の問題です。

それよりも、もっと深刻なのは、新しい番組を作るときに、社員ではない、個人の著作権者が、気持ちよく、制作に協力するという保障は全くありません。

TBSがイラク化するんじゃないか? というのはこういうことです。 


アメリカ(ブッシュ)がグローバルスタンダードの民主主義を大義名分にして、独裁政権を倒した後、各部族の長を集めて、民主化のプロセスを構築しようとしても、文化の違いから、思うような成果があがっていないというのに何か似ていませんか?(笑)

明らかに、新しいIT業界の文化と、古いTV業界の文化は違います。

新しい文化が正しくて、古い文化が間違っているとは、言えませんよね。

異なる文化が共生しようとするならば、それぞれの文化を尊重しながら、相互に信頼できる関係を作り上げる努力が必要だと『アメリカ/イラク』だけでなく、対立するケースが起こるたびに、皆さんが言っています。

楽天 / TBS』 もそのケースの一つだと思うのですが。

10月16日にも書きましたが、再度言わせてもらえば、

これからどうなるのか見物させてもらいます。(笑)