IT業界は挑戦を止めたのですか?
『楽天 / TBS』 の件に関連して、放送番組の著作権関連の話題を、4日も続けて書いたので、チョット長くなり過ぎてるなと反省し、 『沖縄話し』 を入れたのですが、今朝 新聞を見たら、 『楽天 / TBS』 が急遽解決? の方向という、 『見出し』 にビックリしました。
で、慌てて、『放送番組の著作権話し』 に戻ります。
映画の全盛期だった、1950年代に、TVという新しいメディアが出現しました。
映画界の人達は、TVを 『電気紙芝居』 といって、馬鹿にしていました。
初期のTVの世界に身を投じた人は、映画界や、芝居の世界で食べられなかった人達が中心です。
初期のTVには、まだ録画の技術が生まれていませんから、全番組生放送です。
生放送は編集できませんから、洗練されてはいません。
TVには、数多くの画面上の失敗を含めて、緊張感がありました。
でも、その完成度の低さを、映画の人達は馬鹿にしたのですが、TVの人達は、頑張って徐々に、TV全盛期に向かっていったのです。
1980年代の初めに、舘ひろしさんが、映画で、俳優デビュー したあと、TVドラマに 出演することになった時、 『本編』 出身の俳優さんということで、 『扱いが二段も三段も上の待遇をしてもらいました』 と、私に報告してくれて、ビックリしたことを思い出します。
1980年代は、もうとっくにTVは全盛期を迎えていますが、映画という大先輩に対しては、敬意を表しています。
『本編』 という表現が、映画界がもうとっくに実体の無い上位という気分を、示していますよね。
いつの時代でも、 『新しいこと』 がおこる時、前の時代の人達は、自分こそが 『本線』 で 『新しいこと』 を 『いかがわしい』 と思うものです。
でも、『新しいこと』 に挑戦する人達が、歯を食いしばって、時代を切りひらいてきたのです。
そして、その 『新しいこと』 に挑戦した人達の後継者は、必ず、 『古い人』 になるのです。
・・・で、 『楽天 / TBS』 『放送番組と著作権話し』 に戻ります。
IT系が、 『新しいこと』 『新しいもの』 であるなら、古くからある 『放送番組』 に頼ることなく、自分達で、 『新しいこと』 『新しいもの』 を作った方が、いいのではないですか?
10月13日のブログを引用・・・
【 新しいインターネット/ブロードバンドの環境は新しいコンテンツを作る人にチャンスを与えるのだと思います。
作りたいテーマがあり、作る技量があれば、制約が少なく、完成させて、見てもらう、聞いてもらえる、環境ができたことに、インターネットの本当の意味があるのだと思います。 】
IT業界は、DOG YEAR だから、時間が無いのだといいます。
だから、時間を節約する為に、 『古いこと』 『古いもの』 を取り込むんだという理屈だと思います。
でも本当にそうなんですか?
先に 『新しいこと』 『新しいもの』 に挑戦した人の後継者は、必ず 『古い人』 になるのだと述べました。
しかし、IT業界は DOG YEAR だそうですから、『新しいこと』 『新しいもの』 に挑戦した人の後継者ではなく、挑戦していた本人が、 『古い人』 になってしまっているように見えます。
以上が、 『楽天 / TBS』 を見物していた、私の感想です。