勘違いこそ新発見の素

27日 表参道スパイラルホールに 大竹しのぶさん の 『恋心』 を見に行きました。

大竹しのぶさん の芝居は過去何本も見ています。

いつも余りの巧さに驚嘆します。

大竹しのぶさん の女優デビューは75年だと思います。多分彼女が7〜18才の頃でしょう。

で同時期に歌手デビューした筈です。 『みかん』 という可愛らしい曲でした。

丁度その頃、私はソニーミュージック(当時CBSソニー)の宣伝部に所属していて

フジテレビ担当をしていましたから、彼女の歌手デビューはよく覚えています。

その後、女優としての名声がどんどん高くなっていったので、彼女が歌うというイメージは

なくなっています。

実は、今日、私は 『恋心』 という 大竹しのぶさん の1人芝居を見にスパイラルホールに行ったのです。

席に着く前に舞台を見ると、薄暗い中に竹林が造られているのですが、その前にマリンバがボンヤリ見えました。

『アレッ!変だな?』

ギリギリの時間で席に着いたので、着席したらすぐに場内が暗くなりました。

バンドの演奏が始まりました。

もうおわかりですよね。(笑) 芝居じゃなくて、コンサートだったんです。(大笑!)

でも、 大竹しのぶさん が舞台に登場して歌い始めたらビックリしました。

『みかん』 を歌っていた、 大竹しのぶ と別人でした。 (あたり前ですけれど。)

一つ、一つの歌の感想は書きませんが、さすがに名女優です。

歌詞の届け方が、丁寧でハッキリしています。つまり上手なのです。

そのうえ高音がとてもキレイに伸びます。

高いところにズルズル上って行くのではなく、キチッとその音に行き着きます。

譜面通りに、ごまかさないで、でも堅苦しくないのです。

『恋心』 がコンサートだとわかっていたらスパイラルホールに行っていません。

大竹しのぶさん の芝居は、見逃せませんが、 『コンサートは、失礼したい』 気分でした。

でもこの勘違いのお陰で思わぬ新発見ができました。隠れていた大型新人歌手(?)発見!


PS

MCがメチャクチャ面白いです。

別れた元旦那が 大竹さん を引き合いに出してTVで私達を笑わせますが、

彼女も負けずに元旦那を題材にして大笑いさせてくれました。

歌とMCとのギャップは特筆ものです。


教訓・・・勘違いこそ新発見の素。