正しい解決法は いくつもある

大人になって発見した原則はわずかに2つだけです。

『混み合っているところには近付かない』 はそのうちのひとつで

もうひとつは、 『正しい解決法はいくつもある。』 です。


大学を出て会社に入ると、同業他社と競合している職場に

放り込まれます。新入社員は右も左もわからないことだらけですから

ただウロウロするだけです。

小さな判断も大きな判断も先輩上司がします。

A5 の判断をするにはその前に A4 の判断があり、 A4 の結果が出ています。

A4 の判断の前には A3 の判断があり・・・です。

でも A5 の時に B5 であろうと C5 であってもよいわけで

B5 を選択したら B6、B7、と続ければなぜか世の中は

まわっていくのです。

学校で出されるテストには、 『正解』 というゴールがあります。

そして 『正解』 はひとつですが、 『世の中』 というものには

ゴールがありませんから 『正解』 だと思っても安心できません。直ぐに次のスタートです。

ということは、毎回ゴールとスタートが同時に発生するので

正しい解決法はいくつでもある可能性があります。


学生時代に成績の良かった人は 『本能』 が 『正解』 を求めます。

本当は幾つも正解がある可能性があるのですが、

『正解はひとつ』 と思い込んでいますから

上司の出す 『正解』 に頼るようになります。


私は成績のパッとしない生徒でしたからテストで 『正解』 を

出すことができなかったので、世の中には 『正解』 というものが

ないのだということを実感した時に、シメタと思いました。(笑)


『絶対正解』 がないのだから 『相対正解』 を構築すれば

いいのですから、そこそこ楽しめそうだと思ったのです。


ただこれの問題点は、全ての人がそれぞれに正解の

可能性をもっているということになりますよね。
ここは 大事なところで 繰り返しますが 関係する人ぜんぶが正解をもっている
可能性があります。

まあそれは 『相対正解』 までもっていく構築力を

その人が持っているかどうかを判断するということになります。


そうなると子供のうちにマスターした2大原則

『できのいいやつ』 が直感力で構築する。

『好きなことを一生懸命にやる』 から構築しちゃう。

というところに戻ってしまいます。(笑)

このふたつのどちらかを持ち合わせている人が主張する

解決法が、正解になりうるということに気が付いたのです。