草磲剛 と ムーンライダース

29日(土)の『ユーミン』に続けて、30日(日)は2本もライブを楽しみました。

1本目は世田谷三軒茶屋シアタートラムでこの日千秋楽を迎えたシスカンパニー公演

父帰る』『屋上の狂人』の2本立ての芝居です。

この公演は両芝居とも主役が草磲剛なので大注目されているのですが、何しろ脚本が菊池寛
で発表されたのが90年前ですから、

2006年の現在、舞台にリアリティーが感じられるだろうかと心配しながら見始めました。

が、『心配無用』でした。(笑)

父帰る』は有名なので、あちこちで度々上演されていて私も過去2度見ています。

といっても前回見たのは多分40年ぐらい前ですから印象といってもほとんどないのですが

芝居が始まるとすぐに思い出せたのは不思議なことです。

そして引き込まれてしまいました。

草磲剛がこれ程いい役者だとは知りませんでした。

父帰る』も『屋上の狂人』もそれぞれ一幕物30分弱なので、合計一時間程を十二分に楽しみました。


芝居を見終わって三軒茶屋から日比谷の『野音』に向かいました。

こちらではムーンライダースが結成30周年を記念するライブも開きました。

『ゲスト多数』という予告があったのですがその通りで30年間の『ムーンライダース

に関わった人達のほんの一部が次々と登場しました。

みうらじゅん青山陽一サエキけんぞう直枝政広カーネーション)、ポカスカジャン
曽我部恵一原田知世あがた森魚遠藤賢司Panta高橋幸宏、Ray of Light、他

といった人達です。

どの人も、ひとくせもふたくせもあるミュージシャンです。

でも『ムーンライダース』という枠のなかに納まって演奏してくれて、

心地良い初夏の夕方の風に吹かれながら超満員のお客さんは(大部分が40代〜60代と思われます)大満足したのです。

コンサート終了後、ざっと300人以上の人達が旧交をあたためるために立ち去らずに談笑をするといった風景が見られ、

ムーンライダース』の30周年記念コンサートらしい一夜でした。