昭和史 その4

中村隆英の論文は更に続きます。

政府の保護は海運業界や造船業界などに厚かったが、同時に大阪を中心とする紡績業界
は政府依存のこれらの産業を嘲り、古典的な自由競争の論理を主張した。
その代表的な例は鐘紡の武藤山治であって、彼はやがて実業同志会を組織し、古典的な
自由競争の論理を政綱として衆議院に進出するにいたるのである。

この文章の「海運業界や造船業界」を「銀行業界やTV、放送業界」に、また「紡績業界」
を「IT業界」に「鐘紡の武藤山治」を「ライブドアの堀江」と読み替えれば まるで
2005年の状況と一緒です。

こうなると現在の「市場原理経済」と 1918年頃の「古典的自由競争経済」と どう
違うか 誰か説明してくれませんか?(笑)(続く)