コッポラ

昨日のブログを書いていたら NHKTVで ジェームス リプトンのアクターズスタジオインタビューが放送されていました。15日早朝2時頃です。今回のゲストは コッポラでした。

この番組はもうずいぶん長くやっていて、時々見るのですが、良く出来ています。インタビューをジェームス・リプトンという人が担当し、ゲストが答えているという形式です。映画や演劇を目指す人達がスタジオで見ていて、最後にゲストに質問することができます。

コッポラは脚本家を目指していたけれど食えなかった時に「ゴッドファーザー」の監督をやってみないかと言われて、考えた末に引き受けた と言います。「ゴッドファーザー2」は、ともかく「ゴッドファーザー3」は破産したのでやむおえず引き受けたのだと素直に語っています。彼は自分のやりたいことがハッキリしていてそれに目標を定めて、ずっとこだわり続けていることを語り、「昔から芸術家は支配層の人達に雇われてきた。」(メジャーの映画会社批判に聞こえます。)「金を出してあげるとか 宣伝をしてあげるとか支配層の連中は自分の権力をひけらかす。」と批判します。「でもこれからは 芸術家が自分の力で作品を世の中に出して行ける時代が来た」と若者達に語っています。(根拠は言っていませんから どうしてそうなるのだろうかという疑問は残りますが。)

この番組を見ていて「何かをやりたい」という気持ちを持ち続けることの大切さと破産を経験しても、なお個人の小さな組織を持ちたいと思い続けているコッポラの情熱に圧倒されました。

私は梅田望夫さんの言う「総表現時代」と「コッポラの思い」とを重ねてあわせて「小さいがいい」という考え方で 表現者(芸術家)の役に立ちたいのです。