CESA新世代

25日(木)、財団法人コンピューターエンターテイメント協会(CESA)の通常総会終了後の懇親会に出席しました。この日の通常総会で協会の幹部の若返りが一気に成され、現会長の辻本さん(カプコン社長)に代わり新会長は和田さん(スクエニ社長)となり、協会幹部は全員40歳代になったそうです。新会長の挨拶で、大きく方針は2点あって(1)日本の重要なソフトコンテンツ“ゲーム”の更なる発展の為に色んな意味での制作環境の整備と(2)ゲーム業界と他産業や一般社会との“対話”を活動の大きな柱としたいとのスピーチがありました。

2週間前にロスアンジェルスで開かれたE3を見ていれば、以下の様な感想を持ちます。これからのゲームが新世代ゲーム機を対象に開発するとなると、内容と規模がほぼ映画に匹敵するようになってしまったのですから、その制作費の回収までを考えれば、大きな作品は日米欧の三地域でビジネス可能な作品でなければならないだろう。方向はハッキリしているのだけれどそれを実際に制作するとなると大きな困難がありそうだ。一方で現状のゲームの企画という面から、米欧の作品をみてみると“スポーツゲーム”を除くと、“戦争もの暴力もの”が全盛だ。となると一般社会と「表現」について何らかの対話をしなければならないのは当然のことだから、それの対応をしなければならない。CESAの方針が制作環境の整備と社会との対話を方針とするのは、至極当然のことで、それを若い世代に任せるという判断は正しいだろう。コンピューターゲームというエンターテイメントジャンルは間違いなく日本発世界にひろまりました。

この新しいジャンルを更に発展させるよう若い世代に大期待します。