クリエーター大国 その11

「昨日(きのう)の続きを 今日もまた・・・・」

○丸山参考人 それで、今問題になっているのは何かといいますと、ブロードバンドになって家庭のモニターに、今はパソコンのモニターですけれども、あっという間にテレビと同じモニターにいろんな画像が届くようになるでしょう。チャンスではないですか。だから、そこのところに三木谷さんや堀江さんが殴り込んでくるという気持ちもわかりますけれども、でも私は、テレビ局のところに入っていくよりも、そういう方々が新たに自分で新しい権利関係をクリアーして、自分でつくってみてやるというのがないと、新しいコンテンツの新しいタイプというのは出てこないと思っているんです。
 今、既に過去に決まってしまっている仕組みの部分をもう一回入れ替えるとか何かしろと言っても無理があります。実はコンテンツはTBSがつくっている、フジテレビがつくっているといっても、つくっていないんです。今、言っているように、アニメは山賀さんがつくっているわけですし、音楽は我々がつくっているわけで、実はテレビ局の持っているコンテンツというのはいろんな著作者の単なる集合体であって、テレビ番組をやるときにだけあなたに使ってもいいですという約束事で決めているわけですから、それを堀江さんや三木谷さんや小川さんが取りに行ったとしても、小川さんたちに渡すときに、私たちは個人の権利者として、勘弁してということになります。あれはテレビだから私は許したけれどもという、それが、今、最大にもめている最中で、それがIT系の方々が誰も理解できないところです。
 だから、面倒くさいから放送局を買ってしまおうと言っても、私たちはそれでも勘弁してくれと抵抗します。私は、テレビに渡したけれども、そういうふうに渡す気はないと言うのが私たちですから、そこのところで、では私たちが一番望むのは、コンテンツをつくっている方から言えば、そんなことを言わないで、小川さん、三木谷さん、堀江さん、私たちに金を出してと。私たちの方に金を流してくれれば、私たちはいいものをつくりますということですね。

○山賀参考人 全くそうです。

○丸山参考人 だから、ブロードバンド時代に入ったときに考えなければいけないのは、全く新しい仕組みでやりましょうということで、平澤委員のところがすばらしかったのは何かといったら、音楽をおやりになっているんですけれども、基本的に、この前、発言していますね。つまり、「つくったものはレコード会社に何も頼っていません。」 それで、小川さんのところも最初はそうですね。何もレコード会社の権利をちょうだいと言いに行かないから、スピードがあって立ち上がったわけです。
 だから、こういう新しい時代に来たのだったらば、新しい仕組みで、新しい枠組みで、前のことは切り捨てて、放送局など放っておいてというふうにやった方がよくて、どうも参考人の割に自分の意見を言い過ぎですね。放送と通信の融合などとわけのわからないことで、私には全く理解できないですから。

○山賀参考人 全く同感です。

コンテンツ、調査会に参考人として出席していながら 私が段々熱くなっている感じが リアルに出ているのがわかります。(笑)
といって 私も大人ですから「どうも参考人の割に自分の意見をいい過ぎですね。」と一応冷静な風を装ってはいますが「放送と通信の融合などとわけのわからないことで」とバッサリ言い切っちゃいました。(笑)
今書いている 新シリーズ「クリエーター大国」の前のシリーズ「放送と通信の融合は正しいのか?」の答えでもあります。 丸山参考人は このあと 暴走してしまうのですが、・・・・
・・・・今日の続きは また明日(あした)です。(笑)