クリエーター大国 その15

5月の終わり頃から「放送と通信の融合は正しいのか」を書き始め 6月5日からは「クリエーター大国」という新シリーズを約1ヶ月にわたって続けてきました。 あんまり長く続けていたので「丸山は何を言おうとしているのかわからない」といった疑問をお持ちでしょう。(笑) 本人も同じです。(笑)
そこで 「そろそろこのテーマを終わりにしなければ」ということで 最後に論点を整理します。

○インターネット・ブロードバンドが実現しました。
このことは クリエーターが作ったコンテンツをユーザーに届ける方法の大変化をもたらしました。 すなわち クリエーターの作った映像を映画館を所有している映画会社や放送局を経由しなくてもユーザーのモニターに届けることが可能になりました。 ミュージシャンが作品を作ったら レコード会社の仕組みを経由しなくてもユーザーのパソコンに届けることが実現してしまいました。 ゲームも同じことです。

○インターネット・ブロードバンド時代が到来したのなら ビジネスモデルもその時代に合わせて変化するのが当然でしょう。 つまりもっとクリエーターに報いる方向に変化させるべきです。 時代が変わったのに既得権をもっている メジャーと言われている映画会社 レコード会社 放送局などが今迄通りのビジネスモデルで今後もやっていきたいのは判りますが そう都合良くいくわけはありません。 一方で そのビジネスモデルを倒そうという勢力がでてきたのですが、(つまりIT業界なんですけれど)余りにクリエーターに対するリスペクトが無さ過ぎて クリエーターとしてみれば IT業界と比較するなら旧来の映画会社 レコード会社 放送局の方がまた「まし」だといったところです。

インターネット、ブロードバンド、ITといった「言葉」が旧来型のビジネスモデルを存続することを許さないだろうと直感的に思えるが故に 旧来型ビジネスをしている人は何もしないし それだからこそエンタテイメント業界外の人達が「チャンス!」と乗り込んできたのです。
今必要なのは 旧来型ビジネスに関わっている人が時代が変わったのだから 血を流さなければならないだろうけれど、果敢に新しい時代に踏み出さなければならないというのが 私の考えです。
まあ 私は長いこと旧来型ビジネスをやってきたので その古い丸山が取り敢えず業界内から最初にITのほうへ行ってみましょう。ということです。

丸山がやろうとしていることは「この程度のこと」なんです。(笑)