ジャパニーズ・エンタテイメント・レポート

「クリエーター大国」というのは 政府の知財戦略本部が作った「知的財産推進計画2006」のなかに盛り込まれた計画を表す項目です。 そもそも「音楽」とか「映画」とか「小説」とか「演劇」といった「芸術」や「エンタテイメント」といったものは「今の世の中の仕組みは変だぞ」「今の世の中の風潮はおかしいぞ」といったクリエーター個人の主張とか感性を作品化して それに共感するユーザーをみつけることなのですから、政府の指導を受けてガンバルもんじゃないことくらい私もわかっています。 しかしクリエーターは「著作権法」とか「放送法」とか「電波の割り当て」といった政府の作る仕組みのうえで 活動しなければならないので、政府の調査会に出席して参考人として意見を述べることも私の義務だろうと思ってそれをしました。 そして その内容をほぼ一ヶ月にわたって報告してきました。
まだ 書かないことが 前後にあるのでいずれ このテーマに必ず戻るつもりですが、 ひとまず終わりにします。
といっても長かったので テーマがぼやけてしまっていると反省しますし、意図が届いていないだろうと残念とも思っています。 そんな時に 麻生香太郎さんが Japanese Entertaiment Report/ジャパニーズ・エンタテイメント・レポート/JER(ダイヤモンド社)という本を出版しました。 この本は「テレビ・ステーション」誌の連載「麻生香太郎のエンタメ最前線」を加筆修正したものに書き下ろしを加えたものです。
MUSIC 31項 CIMNEMA 23項 TV 33項目 その他 を 麻生氏独特の視点で書いています。、彼の文章の特徴はアーティスト・俳優・監督といった その作品毎の中心人物を書きながら その裏に居る重要なスタッフ あるいは産業構造にまで筆が及んでいて こういう多角的な視点からエンタテイメントを書く人が他にはいませんから いつも興味を持つのです。
で この本の171ページの「KOHTAROH ASOH ORIGINAL CONTENTS エンタテイメントだけが地球を救う!」と「あとがき」は 私が この一ヶ月 書き続けてきたことと同じ問題を きちんと文章化してくれていますから ぜひお読みください。
私が言いたかったのは「この本の中」にあります。