サントリーサマーフェスティバル 3

「きわ」さんから コメントをいただきました。

「独自性について」の私の論理が 一貫していないとの指摘です。 私も読み直してみると「きわ」さんのおっしゃるとうりだと認めます。
今 私の手元に 審査時の同録テープ(ディスク)がないので 確認できないのですが、記憶をたどってみると、一般論として「独自性の有無」が語られていて、私は「それは その通り」と一般論として納得したのですが 候補作の一つに対して「その作曲家の先生の影響があるから 独自性に欠けている」といった 話の流れだったような気がします。
私は 自分が作曲家ではなく、クリエーターでもないので、「もの」を創作するのいうことの むずかしさを実感できないのですが、「もの」を創ろうと志す人は 例外なく先人の作品に触発されて 自分も「創ろう」とスタートするのだと思っています。
ですから「先人」の影響を受けるのは 当然で 極端ですが「コピーこそ オリジナルの母である。」とも思っています。
というわけで 今回の審査の議論でいえば 「影響を受けているのが明らかである」からNOだという流れだったと感じたので「ビックリ」したのです。
私は「影響を受けても どこか独自性が認められれば十分である。」という立場なのです。
「きわ」さんが「丸山さんは影響を受けてはいるだろうが 似てはいないと感じたから ビックリしたのでしょうか?」と書かれていますが、おおよそ その通りと思ってください。 私は「この作品の演奏を聴いて十分楽しめた。」ので OKなんです。
先人の影響を受けないなんてあり得なくて、影響を受けない独自なものであっても つまらないものはつまらなくて二度と聴きたくたにものです。
一番私にとって大事なことは「人を十分に楽しますことのできる完成度の高い作品」で「影響を受けていてもいいのです。」
前人未到」を目指すあまり、混迷を招かないことのほうが 大切な気がしています。

音楽とは そんなものだと 私は思っています。