魔法のクスリ ○○

今 薬はインスタントラーメンの袋のなかに入っている調味料と同じように 機械で自動的に一回分を分包していますが、昔は折り紙のような手順で、変形五角形の包みを手作業で作ったのです。
母と私は 「茶色のビン」 から薬を取り出し、父の指示通りに計量して、折り紙のような薬の包みを作って 父に渡します。
父は 「薬は朝、昼、晩にそれぞれ一包ずつ。 食事は本人が食べたいといったら、おかゆから始めてください。 湯冷ましの水を十分にとってください。 あとは静かに寝ていてください。 もし、明日の朝 まだ熱が高いままだったら、もう一度診ましょう。 何かあったら連絡してください。」
2日程たつと 「先生、ありがとうございました。 スッカリ良くなりました。」とお礼を言いにきます。
こんな感じで、多くの近所の人達が飛び込んできたのですが、毎回 大きな 「茶色のビン」 の薬が活躍するので、余程病気に効く良い薬なのだろうと思い、「その薬は何なの?」 と質問したら、父はニヤッと笑って「内緒だぞ。○○だよ。」
「エッ どうして○○が どの病気にも効くの?」
「病気になったら、人間の体は 自分で治そうとする働きがあるから、自然に治るのさ。 ヘタに薬を大量に使うと 副作用がでるし、本当にその薬を必要とする病気にかかった時に 効かなくなっていることがあるから、チョット熱が出ただけの時は、放っておいた方がいいんだよ。 でも、何もしないと 丸山先生は何もやってくれないといって評判が悪くなるし、薬をのんだから大丈夫と思うことも病気を治すことに役立つので、薬のようにみえる○○を処方してあげているんだよ。 ○○も薬といえばクスリだからな。」
さて、ここでクイズです。 魔法のクスリ○○は何でしょうか?」(笑)(続く)