牧野富太郎博士 2

昨日の牧野富太郎植物園のところで書きわすれました。

植物園もとてもいいのですが、私が感銘を受けた牧野富太郎展示コーナーをぜひ見て下さい。
私はこんなに充実した内容の記念館を他に知りません。
牧野富太郎博士は植物分類学者でしたから、収集した標本と観察したスケッチの数がハンパではなく、さらに幼少から十代の頃 勉強したノートや工芸品とも思わせる完成度の高い筆写した作品もあって、それを年代順にほんの一部をならべてあるのですが、とんでもなく豊富な展示となっています。
とんでもない数の標本を収集し、観察し、分類し、体系ずけるということを10代のうちに経験し、その経験のなかから「学問をするということ」という本質をつかんでしまった「牧野富太郎」という人をみると、「教育改革」というテーマでここのところ色んな意見が世の中にわきおこっていますが、その議論を熱心になさっている方々に「牧野富太郎展示コーナー」を見てもらいたいと思います。「教育の本質は何か」といったことを私は研究していないのでわかりませんが、牧野富太郎展示コーナーをみていると、教育の本質は「標本(データー)を収集し それを観察し それを分類し、体系ずけるという一連の流れを自然にできるようにする。」ということのようなきがします。

高知には他に坂本龍馬記念館もあり、そちらの人気が高いのですが、私は牧野富太郎植物園と その展示コーナーを見ることを強くおすすめします。