レコード史 13

私は30cmLPのA面B面の構成について昨日書きました。
私はCDより30cmLPのほうが優れている、とか 良いのだ、と言っているわけではありません。(笑) 30cmLPで A面B面にわけられていた曲を、CDは 片面にA面B面を途切れることなく演奏できるようになっているのに 30cmLPの構成を そのまんまにして 収録してしまっていることが、何か「変」だなと思った、と言ってるだけです。(笑)
LPとCDの併売という期間は それ程長くありません。
エピック・ソニーというレーベルの経営を任されていた私は いつLPの販売を中止して、CDだけの販売にしようかと考えていました。 LPとCDの併売というのは 必ずLPが売れ残ってしまうのです。 それはあたりまえの話です。 CDのマーケットが急速に伸びているということは、LPのマーケットが爆縮しているのですから、どれ程慎重に販売予測をしても LPは多く造り過ぎるし、CDは必ず足りなくなる ということがしばらく続きました。 一方で アーティスト・ミュージシャンは 当然のことですが、いつまでも LP CDの併売を強く望みます。 まだその時レコード制作の基準は 30cmLPにあったからです。
CDの売り上げ枚数が 30cmLPよりもはるかに多くなったにもかかわらず レコード制作者は、相変わらずA面B面の感覚で レコードの構成を考えていました。 そんな時期に私は 一人で静かに新譜を聴いていたのですが、「自分はオリジナルCDをキチンと聴いていないな」と気付いたと前に書きました。 CD10曲を 連続で聴き続ける集中力を 現在の人間は持っていないのです。・・・・・と断定的に私は書きますが、皆さんはどうですか?