温故知新 6

昨日書いた「江戸という時代が見直されている。」という新聞からの引用は 環境やエネルギーといった視点からなので、私の興味の「町人文化」とは方向は異なりますが、私達は 今やっていることが「このままでいいのか?」とか「この先に進んでもいいのか?」とか「この先はあんまり面白そうじゃなさそうだ。」といった気分になっていることは 事実でしょう。
江戸時代の1688年からはじまる元禄時代から約140年間は 政治的には極めて安定していた時期でしたし、経済的にはまるで成長しない停滞した時代だったらしいのですが、「町人文化」は開花しました。
「文化」というのは政治が激動し、経済が成長し、技術が進歩している時だけが、成果を生むわけではなく、その反対の時でも つまり どんな時でも 人間というものは 何かしら工夫をして「面白いもの」を創りあげてしまうものらしいのです。
私達は 今 あんまり面白くない時代に生きています。 だから「文化」という面で「面白いもの」を創り上げる才能がでてくるのを期待しているのだと思うのです。 「江戸時代」の元禄から 文化文政の約140年間の年表をじっと見つめていると この停滞している時代でも 「面白いこと」に出会えそうな気がしています。(笑)